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予算大幅超過の設計なのに設計料を請求された事件【0406 KK氏事件】

相談内容(事案の概要)

自宅建物の新築を計画した注文者が、設計費用等も含めた建築総予算8500万円でと建築士に設計依頼したところ、完成した設計図書で工事見積を取ると、工事費だけでも1億3000万円に及ぶことが判明した。

工事費用を減額すべく設計変更等も試みられたが、結局、工事費は1億円までしか減額できず(設計料別途)、しかも注文者の納得できる設計内容でもなかったため、注文者が設計契約を解約した。

すると、建築士から、設計変更作業分も含めた設計報酬815万円の請求訴訟が提起されたため、弁護士委任。

経過

①設計契約における予算の合意の成否、②設計業務における債務不履行の有無、③相当な設計料の算定等が争点になった。

①注文者と建築士の打合せの経緯、②建築士の作成した設計図書等の内容、③建築士が行った調査その他の作業等について、根拠資料と照合しつつ詳細に事情を聴取し、主張・立証。

一審判決は、設計報酬を423万円と認定(京都地裁平成17年9月29日判決)。双方控訴。

解決内容

控訴審において、設計報酬340万円で和解成立(大阪高裁平成18年3月27日和解)。

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